山行水行

読んだ本の感想をぼちぼち

見る読書 /榊原英輔

毎回本屋に行くたびに気になる本を購入しているが

読む時間がなくて、どんどん積読がたまっている

どうにかしないとなと思ってたところに

この本を見つけた。

この著者の本は初めて読んだのだけど、なかなか面白く

一気読みできた

 

 

 

本は「読む」ものではない。

本というのは「見る」ものだ

 

と考えている著者は、本の本質は次の3つから大体つかむという

 

「はしがき」や「はじめに」に書かれた著者の言葉

「あとがき」や「おわりに」書かれた著者の言葉

「目次」で、全体を小分けし見出しを付けて紹介された内容・構成

 

 

これらを「見る」ことで「さわり」をつかんで

目次から重要なところを読み取って

そのパートだけ読むという方法

 

これは私が最近本屋でやっていた手法だったので

別段目新しさはなかった。でもこの方法でもそこそこ時間がかかるので

結構疲れる。まあ体力がないだけかもしれないが。

それとこの方法は小説など物語性のあるものは使えない

ビジネス書や専門書、ハウツー本に使うテクニックになる

 

前半はこんなこんな感じなので特に印象に残らず物足りなかったが

後半が面白かった

大蔵省にいたということで経済関係のお話を読書法と絡めて

紹介されて、今まで自分の知らなかった

研究書がいろいろ紹介されていくので、

これらはこれからの選書の参考になった

とくに江戸時代から明治時代に絡めた司馬遼太郎小説の批判は面白かった

なかなかこんなことを書籍では書けないと思う。

 

全体的に前半よりも後半の経済関係のお話ほうが興味深く

さすが大蔵省出身だなと感じた

これを参考に

見る読書でどんどん積読をへらしていこうと思う。

 

 

 

見る読書 (ベスト新書)

見る読書 (ベスト新書)

  • 作者:榊原 英資
  • 発売日: 2018/07/07
  • メディア: 新書