山行水行

読んだ本の感想をぼちぼち

大人のための国語ゼミ  野矢茂樹

ブログを書くにあたって

改めて気が付いたのが

己の文章力の無さである

日常会話でも会話の食い違いなど

感じたりしているので

もうしょうがないかなと

あきらめていた 

だがもう少し

上手な文章が書きたい

大人が人に見せて

恥ずかしくない文書が書きたい

と感じ、いろいろ書籍を読んでいた

その中でも一番面白くわかりやすかった

のがこの「大人のための 国語ゼミ」

という一冊

 

タイトルに「大人のための」とあるので

大人向けである、よくある小学生のための

作文の書き方とはやはり一線を画す感じで

読み応えがあり、私自身

この本を最後まで丁寧に

読んでいると1か月以上

かかってしまった

国語ゼミという通り

例題がありヒント 回答 解説

という流れで構成されており

本当に大学の講義を受けている気分を味わえた

 

内容としては

1章 相手のことを考える

2章 真実なのか考えなのか

3章 言いたいことを整理する

あたりまでは

ついていけるのだが

 

この後の

4章 きちんとつなげる 

5章 文章の幹をとらえる

6章 そう主張する根拠は何か

7章 的確な質問をする

8章 反論する

 

という4章以降が私にはとても役に立った

4章 きちんとつなげる では

よく使われる接続表現で

前後の文章をきちんとつなげて

文章を読みやすく わかりやすくするという

実に基本的だが、忘れていたことを

改めて学びなおせた

 

5章 文章の幹をとらえる では

文章の要約の仕方を解説 

その文章では何がいいたいのか

的確に判別していらない文章をそぎ落とし、

必要なところだけで

短い要約文を作る、という例題がある

やってみると自分の要約力の無さが

よくわかってためになった

これは自分のコミュニケーションの

技術の向上にも役立つであろうと思う

 

6、7,8章では相手との

質問のやり取り、議論の仕方 

考え方、反論の仕方などが

自分はできていなかったことが

またまたここで自覚できてしまい

目からうろこが落ちたことを

実感できた。

 

かわいらしいイラストを使って

親しみやすい雰囲気だが

これは本格的な

大人のための国語の教科書といえるだろう

もう一度自分の国語力を

磨きなおすために

この本は実に有効だと思う

 

 

 

大人のための国語ゼミ

大人のための国語ゼミ

 

 

 

この世界の片隅に 

 

 

 

こうの史代原作のアニメーション映画

この世界の片隅に」は去年劇場で

公開されました、

話題になっていたので

見たかった作品です。

なかなか見る時間がなく

上映期間が終了していたため

見られずじまいでした。

今回アマゾンビデオで

おすすめされたのを見て

まだ見ていなかったこの作品を

鑑賞してみました

 

1944年(昭和19年)2月広島から呉の

北篠家へ嫁いだ主人公すず 

そのすずの知らない人や、

なれない土地での

生活を描いた日常ものです

終戦まであと約一年半くらいです

当時の戦局はすでに日本が

押されているので

一般国民たちの生活にも

しっかりと影響しています

物語前半はまだ本土攻撃がないので

危機感少なく進んでいきます

しかし物語後半に入ると

空襲がすずの生活圏にも

起こるようになり

日々空襲警報が鳴り

防空壕に避難ということの

繰り返しです

そして終戦 無事生き残れた

すずは呉で暮らしていきます

 

 

まず惹かれるのが、すずさんの性格です

想像力が豊かで絵を描くのが得意

おっとりタイプであまり物怖じしない

戦時中という、暗い時代にも

カリカリしないで一緒にいて

心休まるようなタイプです

特に、劇中右手を失い

同時に一緒にいた義姉の娘

晴美を失ってしまったあたりは

つらかっただろうと思います

右手を失っていままで楽しんでいた

絵を描くこともできなくなり

娘の晴美を亡くした義姉からは

責められてしまい

すずさんは自責の念を抱きながら

生きていくことになってしまいます

もし自分ならこんなことになったら

とても生きていく気力は

無いなと感じます

実際すずも相当落ち込んで

実家に帰ることまで考えましたが

義姉に気持ちを理解され

とどまることにしました

お互いにお互いの立場を

理解しあうこと

これはその大切さがよく分かった

出来事でした。相手のことを

考える、自分のことばかり

考えているようでは

知らず他人を傷つけている

ということになりかねない

ということでしょう

 

もう一つ印象に残ったのは

作中の戦争描写でした

一般市民メインの作品なので

戦艦の砲撃戦描写などはなく

呉空襲が戦闘描写のメインです

このアニメーション作品は

その空襲の恐ろしさがよく出ています 

街中で避難場所のない中での

突然の空襲警報

街中に響き渡る

戦闘機の騒音 爆撃の光

飛び散って落ちてくる砲弾の破片

これらが実際に自分の目の前で

今起こったら・・・

なんて考えると

とても恐ろしいことです

対空砲火、焼夷弾 

ゼロ戦の空中戦など

今はもうフィクションの世界で見たり

聞いたりしている事柄が

この当時は日常でした

これを見て

改めて平和であること

そんな時代に生きていけることの

ありがたさをしみじみと

感じることができました

 

私は、そこそこ生きてきましたが

まだまだ死ぬほどつらい

心の痛み、生活の苦しみなどは 

経験したことはありません

それはとても幸せなことです

もちろん小さなストレスなんかは

ありますが命を脅かされるような

事柄ではありません

ストレス発散にジムで運動して

解消できるレベルです

この時代の人々は

この時代に生まれて生きている

というだけで戦争という

苦難を虐げられる人生を歩んでいます

 

この映画を見て

今この時代に

生きていることを感謝し

主人公すずのように

明るく一生懸命に

生きていきたい

改めてそう思いました。

まんがでわかる質問力

 

漫画でわかるシリーズたくさん出ていますが

書店で見かけたら取りあえず読んでいます

その中で最近読んで気に入ったのが

この質問力というものをテーマにした一冊

弁護士の谷原誠さん監修ということで

より実践的な内容になっています

 

人は質問されると、反射的にそのことを考えて

思考して答えようとする 

質問には思考と考えを要求する強制力があり

ある方向へ考えさせ、行動させる力がある

この仕組みを使って他人を動かすだけでなく

自分の行動も変えられる方法も紹介しています

 

人に質問することで

  • 思いのままに情報を得る
  • 人に好かれる
  • 人をその気にさせる
  • 人を育てる
  • 議論に強くなる
  • 自分をコントロールする

以上6つの効果があるといいます

 

読んでいくと人に質問していく上での注意点

相手の関心のさぐり方から始まり

苦手な相手との接し方なども質問力で解決できるとして

有効な方法が紹介されています

それはマインドセットという手法で先入観を消し

相手と接するというもので 

私も使ってみましたが

なかなか有効ではないかと感じました

 

前半は対人質問力、後半は自分に対しての

質問力という構成になっており

自分の能力向上にも役立つのがこの質問力です

ストーリ仕立てでわかりやすく解説してあり

これからの生活に役に立ちそうな内容でした

 

この質問力、意識的に使っていくことで

自然に身に付きそうです

これからの生活に役立てる知識として

とても勉強になりました。

また自分が誘導されていないかということも

意識して考えられるようになるので

より深いものの見方ができるようになりました。

しまね海洋館 アクオス

盆休みを利用して          

島根の水族館 アクオスへ行って来ました

山口からなら3時間もあれば着くので 

おすすめのドライブコースです

 

開園は2000年、当時まだ周囲の道路が

大渋滞で近づく気もしなかったので

暫く近寄らなかったけれど

17年たった今だいぶ落ち着いて

並ばずにストレスなく入館できるように

なっていました 

 

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人の入りもまずまずなので

水槽もゆっくり見られます

綺麗な魚でいっぱいです

 

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ペンギンの水槽では

大きな水槽の下側から

ペンギンが水中を泳ぐ姿を観察できます

泳ぎが早すぎてうまく撮影できなかった

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この水族館一番の目玉

シロイルカバブルリング

しっかり見ることが出来たので

満足です

 

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最後は屋上から日本海を眺めて

水平線に思いを寄せましょう。

 

子供連れでもゆっくり見られるのでお勧めです

山陰特有のゆったりした時が過ごせるのも

魅力ですかね。

 

 

 

 

 

 

遅読家のための読書術

年間400冊の書評レビューをしているという

著者である印南淳史氏、ライフハッカーの記事は役に立つので

毎日の巡回コースにはいっています。

これだけの本をどうやって読んでいるのか?未読本が溜まっている

私はそこがとても気になってこの本を手に取りました

印南氏も実は遅読家でありどうも早く読むにはコツというか

考え方を変えないといけないらしい、そのメソッドを紹介している本です

 

まず考え方として 音楽を聞き流すように本を読みこと

音楽は聴いているだけで一音一音記憶しているわけでなく

いいところやフレーズを感じているだけである

読書もそのような感じで、真面目に熟読せずに流し読みする

この「真面目に読む呪縛」から解放されることがまず一歩であるということ

 

これをフローリーディンク型のため込まない読書と名付けている

ちなみに遅読家が行うのが 内容を一言一句ため込んでいく形の

ストック型の読書と言っている

本には3種類あり

  1. そもそも読まなくてもよい本
  2. 早く読む必要のない本 ストーリーの重要な小説など
  3. 早く読める本

 

この内フローリーディング型の読み方ができる本は決まっていて

3の早く読める本であり1.2は無理ということで

まあそりゃそうだなと思います

 

重要なのは3番の本ですが

全体を貫く「線」の要素が少ない、どこから読んでも

相応の価値を見出せる「切れ目の多い本」

 ということです

ビジネス書とかはこういうのにあたります。

というわけで、小説を早く読もうってのはこの本の目的ではないようです残念です

 

 この早く読める本を早く読む方法として

  1. 「初めに」「目次」をよく読む
  2. 最初と最後の5行だけを読む
  3. キーワードを決めて読む
  4. 2つ以上の読書リズムで読む

というポイントがあります 特に4番は考えたことがなかったポイントなので

ユニークな方法だと思いました、これから実践していきます

 

というわけで主にビジネス書なんか早く読みたいなと思ったら

ここにある手段を取れば効率的なんじゃないかなと思いましたね

ただ自分は小説なんかも読みたいのでこれを早く読むにはどうしたらいいんだろ

って感じました。

 

 

今日は丑の日 ウナギの日

今日は土用の丑の日 うなぎをはじめうの付くものを食べるとよいとされる日

私は今日 うどんを食べたが、やっぱりウナギが食べたい

昨年より安くなっているとは言っても、まだまだ安いと言って

飛びつける値段でもない

 

このうなぎ、わが山口県の一部の地域では食べない風習があるところがある

山口市の徳地の奥山の中にその地区はあり、昔とれた大ウナギを

村民で食べたところ腹痛から始まり

死人まで出たという話が伝わっている

ここではウナギを食べなかったことに起因する

神舞奉納が行われているという

 

そういえば株主優待プレナスの優待券があるので

これで今年はウナギ弁当をいただこうと思っている

このプレナス配当利回りも割とよかったので

暫く保持していたんだが先日 ドンと値上がりしたところで

すべて売ってしまった、このままでは次回の優待が手に入らないので

また下がってくれるのを

ひそかに期待しているところだが

どうなることだろうか。

 

ついでに、どんと上がっているウナギの値段も一緒に下がってくれれば

ウナギも食べやすくなるのだがなどと調子のいいことも思っているんだが

これはちょっとどうなるかわからない

これはちょっとウナギが食べやすくなるように

神舞でもした方がよいのだろうか。

 

今朝の三枚おろし 「進化は万能である」

ちょっと変わった主張をするという マット・リドレーさんの

著書 「進化は万能である」 3週にわたって番組で紹介しておりました。

3週目にして話が硬くて面白くなくなったと・・武田鉄矢さんおっしゃってました

確かに聞いていても難しい話でした。

でもまあ、言いたいことはわかりました

「世界を動かしているのはトップたちではない・・・底力だ!」

「数人の天才が世界を進化させているのではなく、世界の人々の平均点が

世界を変えていくのだ」

とこんな感じの主張ですね。

 

今話題の豊洲問題や学園建設問題なんかも取り上げて、解説されてましたが

一番心に残った言葉は

 

人は何かを信じるのを止めたとき、何も信じぬのではなく

なんでも信じてしまう。

 

という言葉、何かを信じていれば なんでも信じてしまうという悪癖は

なくなるのではないだろうか?という一言です

何でもかんでも信じてしまうより 何か一つ信念をもっていれば

ほかの雑念は関係ないってことでしょうか、なかなか難しいですよ

信じる者は救われるですかね。

 

 

進化は万能である