山行水行

読んだ本の感想をぼちぼち

疾風ロンド  /東野圭吾

2016年に映画化された疾風ロンド

原作は2013年ということで

今さら読んだの?って感じの作品です

だからブックオフで50円だったのね。

 

大学医科学研究所から盗まれた新型病原菌「K-55」

盗み出した犯人が交通事故で死亡してしまったため

隠し場所が分からなくなってしまう

手掛かりは数枚の写真と、テディベアのぬいぐるみ

残された時間は4日間、拡散すると

多数の死傷者が出るという恐るべきウイルス

見つけることができるのか?

 

スキー場が舞台の作品、登場人物も多くなく

読みやすい上に、展開も分かりやすい

最後の落ちはクスリと笑わせてくれたあたりは

ベテラン作家の力を感じます。

 

スキー描写が詳しく描かれているので

まるでゲレンデにいるような気分になれました

緊迫した事態ながら、慌てているのが

研究所員の数人だけというのも面白い

最後の犯人とのゲレンデ上の格闘は

千晶の勝気な性格が面白かった

 

映画版は阿部寛が演じている研究者

頼りない中年男性をどのように演じているのか

今度映画版を見てみよう。

 

 

疾風ロンド (実業之日本社文庫)

疾風ロンド (実業之日本社文庫)