山行水行

読んだ本の感想をぼちぼち

日本軍兵士-アジア・太平洋戦争の現実   /吉田裕

日本軍兵士―アジア・太平洋戦争の現実 (中公新書)
 

 

 

310万人に及ぶ日本人犠牲者を出した先の大戦

実はその9割が1944年以降と推測される

本書は「兵士の目線・立ち位置」から、特に敗戦濃厚となった

時期以降のアジア・太平洋戦争の実態を追う。

 

終戦は1945年8月15日

今年で73年たっている

自分が高校生のころくらいまでは

授業で戦争経験者の話を聞く機会は

何度かあったが今はどうなんだろうか

実際に戦地に赴いた人たちの話などは

直接聞くことが難しくなっているのではないだろうか

 

この本では現地で起こっていた

食糧不足の状態・病気の治療の様子

などが記されている

自殺者も多かったようだし

歯科治療もかなり苦労していたようだ

読んでいくほどに いかに現在自分が

恵まれているかに気づけた

 

もし自分がこの時代に生きていたら・・・

この前線に行かされていたら

考えただけでぞっとする

そんな一冊だった。