山行水行

読んだ本の感想をぼちぼち

鏡の孤城 

2018年本屋大賞受賞

受賞直後に予約して

やっと図書館で借りることができました

 

中学1年生のこころは不登校

学校に行けずに部屋にこもっている毎日の繰り返し

突然部屋の姿見が虹色に光りだし

鏡の中に入れるようになった

その先には 謎のお城が・・

 

まあここら辺の導入はよくあるファンタジーかぁ

と思ってましたが

この先登場してくる残り6人の中学生たちも

それぞれやはり不登校になっていて

この子たちと交流して

成長していくお話だろうな

まあここまで読んだら先も読めたし

もういいかなって思ってたんだけれど

 

やはりそこは本屋大賞 

気になる謎を絡ませて最後まで

一気に読ませてもらいました

 

それぞれ不登校になったのもなかなか悲しい理由があって

中学生ならあり得るよねって感じで

感心しました。多感な中学生時代

思春期特有の世界の狭さを上手く表せていて

自分の少年時代を思い出しました

幸い自分は不登校にはならなかったけれども

この子たちのような状況に追い詰められたら

どうなってたかわからない

自分が恵まれていたことにありがたさを感じたのと同時に

この子たちのような環境に置かれた人もいたのだと考えると

胸が痛みます

 

最後こころがみんなを助ける展開になる所は

もう涙があふれて止まらなかったくらい

こころちゃん成長したね・・。

 

これは映画化してもおかしくない作品だと思う

ぜひ実写版で見てみたいものです。

 

かがみの孤城