山行水行

読んだ本の感想をぼちぼち

カエルの楽園 百田尚樹

ブックオフのセールで購入

話題になってた時は百田氏のことは

よく知らなかったので

スルーしていた作品

 

現在の日本の外交問題

カエルの国の問題ということにして

物語化している作品

実に百田氏らしい内容

 

こちらがいくら平和主義を謳っていても

そんなことは相手にとっては関係ない

むしろそれがあることで相手が付け上がって

やりたい放題になる。

 

国家間だけでなく人間関係においても

よくあることで ある程度の防衛力は必要

作中では 護憲派の「話せばわかってくれる」

という言葉が ひたすら繰り返されるが

結局いいようにやられていくだけ

そこでどこまでが 防衛なのかでもめることになり

何もまとまらないままずるずると

いいようにやられ続けていく

 

戦争をしたいとはだれも思わない

それでも争いは起こってしまう

話し合いだけではまとまらないこともある

さてどうしたらいいものやら・・・。

騎士団長殺し 2部

1か月かけてやっと読了

長編は読むの時間かかる

結局上下巻合わせて

2か月近くかかったことになる

コスパは最高だが、ほかの作品も読みたいので

読書スピードのアップもこれからの私の課題か。

 

ある絵画を見つけたことから始まる

不思議な出来事のお話

もっと現実的なお話かと思っていたのだが

騎士団長登場あたりから

スピリチュアルな感じになっていく

最後には元のさやに納まり

また日常が始まるといった感じで

この話に何か感じるのも難しい

だがこれだけ騒がれている作家だから

何かしらあるのだろうと読んでいて感じたのは

読みやすさと描写力は流石かなという感じか

 

数年に一度しか出さない作家だから

次の作品までしばらくあると思うので

それまでに村上ワールドの楽しみ方が

わかるくらいには

読書家として成長しておきたいなとは思う。

 

 

「劇場」 又吉直樹 

永田は東京で演劇をやっている劇団員

売れているわけでもない小さな劇団である

この永田が出会った沙希という女性との恋愛物語

それがこの小説「劇場」。

 

前作「火花」から引き続き、又吉ワールド全開で

永田の心情が細かく描写されている。

この特有の感じは

古典文学を読んでいる感じで

又吉作品の特徴だろう、

永田はどう見てもただのヒモ、

こんな男に何故沙希はついていくんだろうか。

ダメな男に母性本能を刺激されるタイプなのだろうか

そこは納得いかないが、今もどこかで起きている

日常的な男女の恋愛話だと感じた。

ただ個人的に恋愛ものは得意ではないので

次はまた別のテーマで又吉作品が読めたらいいと思う

 

 

 

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騎士団長殺し 第1部 顕(あらわ)れるイデア編

人生初の村上春樹本です

マスコミで新作が出るたびに話題になっているので

一度読んでみたかった作家です

図書館でやっと新作の長編「騎士団長殺し」が借りられたので

読んでみました

 

主人公は36歳の画家 自分と年が近いので

この設定は良かった、登場人物も少なく

人間関係でわからなくなることもなく

読みやすい。

またよく言われる村上春樹特有の比喩表現も

うまく使っているなあと感じたし

文章表現も難解でなくて誰でも読める感じで

評価されているのもうなずけた

話も悪くないと思う

長編だけあって

登場人物の人物像も

くどいくらいに描かれていて

感情移入しやすかった

 

ただ気になったのは性描写が多いので

18禁にしたほうがいいんじゃないの?

って思った。これがなければノーベル賞取って

万人にお勧めできるんだろうなという感想

とはいっても結構面白かったので

まだ第1部しか読んでいないけれど

第2部も借りられたら読んでみたいと思う。

 

 

献血10回達成

献血10回の記念品

f:id:golden_cross:20180124202736j:plain小さなお猪口をもらいました

次は30回目でもらえて

色が黄色の同じお猪口をもらえるようです

10回行くのに4年くらいかかってるから

次はいつになることやら・・

 

 

 

 

池上彰の世界の見方 ドイツとEU 理想と現実のギャップ

世界の見方シリーズ第5弾

今回はヨーロッパについて

といってもこの地域は国が多いので

EUとドイツでまとめて書いてある

過去2回の世界大戦を引き起こしたドイツ

そして戦後平和を願って結成されたEC

今後の世界の動きを予測していくのにも

この地域のことを理解するのは必須だろう

ドイツについてはやはり                               

アドルフ・ヒットラーによるナチ党の

独裁政権による軍事侵攻がこの国の黒歴史になっている

日本と同じように敗戦国でありながら

戦後処理の方法も違い非常に興味深い

日本にも見習うところがあるように思えた

日本のような島国ではあまり感じることのない

陸続きの隣国の脅威はよくわからないところもあるのだが

人々が平和を願う気持ちは

いつの時代も変わらないはず

ヨーロッパ諸国は世界の手本となって

国際平和をリードしていってもらいたい。

キラキラ共和国 / 小川糸

ドラマ化もされたツバキ文具店の続編

主人公の鳩子は代書屋を文具店で営んでおり

いろいろな依頼人たちとの出会いと

鎌倉の日常の生活を描いていく作品

前作は代書屋の仕事が多かったのだが

今作は鳩子が結婚したということもあって

鳩子の幸せな日常がメインにつづられている

子供を持った親の気持ちはまだ私にはわからないのだけれども

家庭を作って血のつながりだけでなく

心のつながりを持った人と暮らせる

というのはとても幸せなのだろうと

感じられる作品になっている

作者が女性なので、実に女性らしい

母性溢れる文体は、男の私には

とても描くことのできない世界だろうと感じた

まだいくらか伏線が残っているので

続刊も楽しみに待っていたい。

 

 

キラキラ共和国

キラキラ共和国