山行水行

読んだ本の感想をぼちぼち

騎士団長殺し 2部

1か月かけてやっと読了

長編は読むの時間かかる

結局上下巻合わせて

2か月近くかかったことになる

コスパは最高だが、ほかの作品も読みたいので

読書スピードのアップもこれからの私の課題か。

 

ある絵画を見つけたことから始まる

不思議な出来事のお話

もっと現実的なお話かと思っていたのだが

騎士団長登場あたりから

スピリチュアルな感じになっていく

最後には元のさやに納まり

また日常が始まるといった感じで

この話に何か感じるのも難しい

だがこれだけ騒がれている作家だから

何かしらあるのだろうと読んでいて感じたのは

読みやすさと描写力は流石かなという感じか

 

数年に一度しか出さない作家だから

次の作品までしばらくあると思うので

それまでに村上ワールドの楽しみ方が

わかるくらいには

読書家として成長しておきたいなとは思う。

 

 

「劇場」 又吉直樹 

永田は東京で演劇をやっている劇団員

売れているわけでもない小さな劇団である

この永田が出会った沙希という女性との恋愛物語

それがこの小説「劇場」。

 

前作「火花」から引き続き、又吉ワールド全開で

永田の心情が細かく描写されている。

この特有の感じは

古典文学を読んでいる感じで

又吉作品の特徴だろう、

永田はどう見てもただのヒモ、

こんな男に何故沙希はついていくんだろうか。

ダメな男に母性本能を刺激されるタイプなのだろうか

そこは納得いかないが、今もどこかで起きている

日常的な男女の恋愛話だと感じた。

ただ個人的に恋愛ものは得意ではないので

次はまた別のテーマで又吉作品が読めたらいいと思う

 

 

 

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騎士団長殺し 第1部 顕(あらわ)れるイデア編

人生初の村上春樹本です

マスコミで新作が出るたびに話題になっているので

一度読んでみたかった作家です

図書館でやっと新作の長編「騎士団長殺し」が借りられたので

読んでみました

 

主人公は36歳の画家 自分と年が近いので

この設定は良かった、登場人物も少なく

人間関係でわからなくなることもなく

読みやすい。

またよく言われる村上春樹特有の比喩表現も

うまく使っているなあと感じたし

文章表現も難解でなくて誰でも読める感じで

評価されているのもうなずけた

話も悪くないと思う

長編だけあって

登場人物の人物像も

くどいくらいに描かれていて

感情移入しやすかった

 

ただ気になったのは性描写が多いので

18禁にしたほうがいいんじゃないの?

って思った。これがなければノーベル賞取って

万人にお勧めできるんだろうなという感想

とはいっても結構面白かったので

まだ第1部しか読んでいないけれど

第2部も借りられたら読んでみたいと思う。

 

 

献血10回達成

献血10回の記念品

f:id:golden_cross:20180124202736j:plain小さなお猪口をもらいました

次は30回目でもらえて

色が黄色の同じお猪口をもらえるようです

10回行くのに4年くらいかかってるから

次はいつになることやら・・

 

 

 

 

池上彰の世界の見方 ドイツとEU 理想と現実のギャップ

世界の見方シリーズ第5弾

今回はヨーロッパについて

といってもこの地域は国が多いので

EUとドイツでまとめて書いてある

過去2回の世界大戦を引き起こしたドイツ

そして戦後平和を願って結成されたEC

今後の世界の動きを予測していくのにも

この地域のことを理解するのは必須だろう

ドイツについてはやはり                               

アドルフ・ヒットラーによるナチ党の

独裁政権による軍事侵攻がこの国の黒歴史になっている

日本と同じように敗戦国でありながら

戦後処理の方法も違い非常に興味深い

日本にも見習うところがあるように思えた

日本のような島国ではあまり感じることのない

陸続きの隣国の脅威はよくわからないところもあるのだが

人々が平和を願う気持ちは

いつの時代も変わらないはず

ヨーロッパ諸国は世界の手本となって

国際平和をリードしていってもらいたい。

キラキラ共和国 / 小川糸

ドラマ化もされたツバキ文具店の続編

主人公の鳩子は代書屋を文具店で営んでおり

いろいろな依頼人たちとの出会いと

鎌倉の日常の生活を描いていく作品

前作は代書屋の仕事が多かったのだが

今作は鳩子が結婚したということもあって

鳩子の幸せな日常がメインにつづられている

子供を持った親の気持ちはまだ私にはわからないのだけれども

家庭を作って血のつながりだけでなく

心のつながりを持った人と暮らせる

というのはとても幸せなのだろうと

感じられる作品になっている

作者が女性なので、実に女性らしい

母性溢れる文体は、男の私には

とても描くことのできない世界だろうと感じた

まだいくらか伏線が残っているので

続刊も楽しみに待っていたい。

 

 

キラキラ共和国

キラキラ共和国

 

 

12月の読了本

今年最後の読了本感想

今月は4冊読了 今のところ週に1冊が目標なので

目標は達成、ただ小説が読めなかったので

少し物足りない感じもする、ビジネス書などは

読み方のコツをつかみ、読みやすいのだが

小説のように物語性のある本は読むのが遅いので

手が出にくいというのもある、ここら辺は来年の課題とし

小説も読んで自分の世界観を広げてみたいところではある

 

 

最速でおしゃれに見せる方法 / MB /扶桑社

もう私も立派なおっさんなので 

服装だけでも小奇麗にしていないと

とても人前には出られないと感じるようになった

とはいっても、いままでファッションなどまるで無頓着で

適当にイオンでセール品を着ていただけなので

今現在センスのかけらもない服装なのである。

 

そこでネットで調べたところこの本がヒット

メンズファッションバイヤーのMB氏による

ファッションの大原則とルール 選び方 合わせ方などを

解説してくれている。この解説がとても役に立って

ほぼ全ての話しが初耳だったので、とてもためになった本である

特にIライン、Aライン、Yラインなどはまるで意識したことがなく

これを意識するだけでもそれなりに見栄えは良さそうだ

私のこれからの服選びの参考になった1冊であった

 

 

日本人だけがなぜ日本人のすごさに気づかないのか

/ ケントギルバート、石平 / 徳間書店

中国出身の石平氏、アメリカ出身のケントギルバート2氏の対談本

両氏は2人ともそろっての親日家、ケントは前からテレビで知っていたものの

平氏は知らなかったのでどのような人かは読んでいくうちに理解して行けた

平氏は2007年に日本に帰化している

主に中国・韓国の国民の考えから

そして日本との関係の解説

アメリカの戦後占領政策、憲法9条についてなど

現在の日本の問題を語っている

印象に残ったのはケントの発言

日本人の自虐史観

終戦直後戦後GHQ占領政策時の

ウォー・ギルト・インフォメーション・プログラム (WGIP

「戦争への罪悪感を日本人の心に植え付ける宣伝計画」

によって決定づけられている。 GHQによって厳しい検閲を行い

日本のすべてのメディアを統制、そしてアメリカにとって都合の悪いことを報道せず

戦前の日本は悪かったという意識を国民に植え付けた

日本の左翼活動家についても言及、WGIPに洗脳されている

このWGIPが今の日本を形作った大元だと感じた。

やはり敗戦により変わっていた日本

果たしてこれでいいのか悪いのか

改めて考えさせられる1冊だった。

 

 

絶対にミスをしない人の脳の習慣 / 樺沢紫苑 / SBクリエイティブ

精神科医の樺沢紫苑氏の新刊

Youtubeで盛んに宣伝しているので気になって読んでみた

この方の本の内容はほぼyoutubeを見ていれば聞いたことのある

話しなので改めて知ることは少ない気がするが

改めて復習するにはちょうどいいかもしれない

ミスの原因は大きく分けて4つあり

ワーキングメモリーの低下、脳疲労、脳の老化、集中力の低下

があげられ この原因を脳の4つのプロセスである

入力、出力、思考、整理 を変えて

ミスを減らそうというもの

後半の思考、整理の項目は私が今までに考えたことのない

内容で参考になった、今までは6時間睡眠だったが樺沢氏は

7時間睡眠を推奨しており試しに7時間寝てみたが

確かに頭がすっきりして1日調子がいいようだ、

精神科医のすごさを感じた、

ミスのない人はいないと思うが

ミスを繰り返したり、ミスが多いなど感じた人は

読んでみたらよいと思う1冊。

 

 

自信過剰な私たち /中村隆文/ ナカニシヤ出版

どこでどうやって知ったのか忘れたが

なぜか手に取っていた1冊、

何をやってもうまくいかないのは自信過剰のせいなのか?

という問題を哲学的、経済学的視点などから紐解いていっている、

少し難しかったがこれがなかなか面白かった

過去にとらわれるのはサンクコスト(埋没費用)にとらわれているから

人生とは何なのか、人は何のために生きているのか

これらを少し難しめの話しで、解説しているのだが

ゆっくり読むとすんなり頭に入ってきて納得がいく

この感覚も面白かった。これを読むのに2週間かかってしまったが

後悔はしていない、それほど得るものは大きかったし

自分の思考も改めさせてもらった1冊であった

 

 

今月のベストは自信過剰な私たち

著者の中村隆文氏は大学の准教授

私は高卒なのでこんな勉強ができるのなら

大学に行っていればよかったと感じてしまった

ただこれも今になって言えることで

当時は考えてもいなかったのだからしょうがない

ただこの本を読んで 人生観が少し変わった気がする

自分というものが少しわかった気がする

そんな発見があったので非常にいい本だった。