山行水行

読んだ本の感想をぼちぼち

「スタンフォード式 最高の睡眠」   西野清治

 

 

スタンフォード式 最高の睡眠

スタンフォード式 最高の睡眠

 

 

 

スタンフォード大学と聞いただけで

たじろいてしまうほどの学歴コンプレックスの

自分だけれど、そんな気持ちは捨てて

真剣に読んでみた

 

流石日々睡眠を研究しているだけあって

睡眠の重要性がしっかり説明されている

人生の3分の1を占める睡眠

ないがしろにしていては非常にもったいない

と思い知った

 

今回参考になったのは、最高の睡眠を得るための

入眠までの過ごし方、そして最高の覚醒方法

これを知っていれば一日が快適に過ごせるだろう

実戦できるかどうかなかなか難しいかもだが

知っていて損はない

 

ともあれ快適な毎日を過ごすために

睡眠について理解しておくのは

重要なことだと感じる本だった

 

 

 

「日本国紀」 百田尚樹

 

日本国紀

日本国紀

 

 

日本の歴史を一冊にまとめたベストセラー

古代から現代までの通史が

ざっくりと書かれている

筆者の百田尚樹らしい語り口で

~だったかもしれない ~だろう

のような表現が多いので

歴史の教科書には使えないかもしれないが

大人がもう一度学び直して新たな視点を手に入れるのには

ちょうどいい内容だった

 

明治維新以降が内容の半分を占めているのが興味深い

現代の日本が置かれているいまの状況は

この時代あたりから形成されているようで

日本の歴史における明治維新の重要性が理解できた

江戸時代以前はほんとガラパゴス国家だったのだな

と感じた、平和でよかったのだろうが

世界にもしっかり目を向けるべきだったようだ。

 

この本の副読本として

「日本国紀の副読本」というのもあり

こちらは本誌で語り切れなかった内容が書かれている

「日本国紀」が面白かったら読んでみたらいいだろう

 

 

 

疾風ロンド  /東野圭吾

2016年に映画化された疾風ロンド

原作は2013年ということで

今さら読んだの?って感じの作品です

だからブックオフで50円だったのね。

 

大学医科学研究所から盗まれた新型病原菌「K-55」

盗み出した犯人が交通事故で死亡してしまったため

隠し場所が分からなくなってしまう

手掛かりは数枚の写真と、テディベアのぬいぐるみ

残された時間は4日間、拡散すると

多数の死傷者が出るという恐るべきウイルス

見つけることができるのか?

 

スキー場が舞台の作品、登場人物も多くなく

読みやすい上に、展開も分かりやすい

最後の落ちはクスリと笑わせてくれたあたりは

ベテラン作家の力を感じます。

 

スキー描写が詳しく描かれているので

まるでゲレンデにいるような気分になれました

緊迫した事態ながら、慌てているのが

研究所員の数人だけというのも面白い

最後の犯人とのゲレンデ上の格闘は

千晶の勝気な性格が面白かった

 

映画版は阿部寛が演じている研究者

頼りない中年男性をどのように演じているのか

今度映画版を見てみよう。

 

 

疾風ロンド (実業之日本社文庫)

疾風ロンド (実業之日本社文庫)

 

 

 

 

マンガでよくわかる 怒らない練習

 

マンガでよくわかる 怒らない練習

マンガでよくわかる 怒らない練習

 

 

 

怒りの感情というのは 強力なもので

感情に振り回されて爆発させてしまうと

人間関係を壊したり 人を傷つけたりする

 

人間は感情を持つ生き物である以上

「怒り」というものをなくすことはできない

大切なのは怒りの感情をコントロールすることだ

そこで知っておきたいのが

「アンガーマネジメント」 と呼ばれる

怒りの感情と上手に向かい合うテクニック

 

怒りとは、現状に不満があり 現状を変えようとするときに

発生する感情である、その怒りの発生には3段階あり

1.出来事との遭遇

2.出来事の意味づけ

3.怒りの感情の発生

というプロセスがある。怒りを鎮めるには 

2.出来事の意味づけ 

がまずポイントで

「怒らなくていいことは怒らない」こと

出来事は出来事でしかなく 

その意味付けが本当に正しく

怒りに値するものなのか冷静に考えることが重要になる

 

そして次のポイント 

「怒る必要のあることは、上手に怒れ」

怒ることがあっても、表現方法や場所を選ぶこと

自分の価値観を理解して

正しい怒りなのかを判断して怒りを発生させること

 

以降 怒りを抑えるトレーニングなどが載っていて

怒りの感情について解説されている

といっても まだまだ自分は怒られる側に回るほうが

多いので怒る側の気持ちが分かったくらいだが

怒りのメカニズムが分かっていれば

不要な怒りを浴びることもなくなるのではないかと

思って読んでみたのだが

どうなることだろうか・・・。

 

 

 

日本軍兵士-アジア・太平洋戦争の現実   /吉田裕

日本軍兵士―アジア・太平洋戦争の現実 (中公新書)
 

 

 

310万人に及ぶ日本人犠牲者を出した先の大戦

実はその9割が1944年以降と推測される

本書は「兵士の目線・立ち位置」から、特に敗戦濃厚となった

時期以降のアジア・太平洋戦争の実態を追う。

 

終戦は1945年8月15日

今年で73年たっている

自分が高校生のころくらいまでは

授業で戦争経験者の話を聞く機会は

何度かあったが今はどうなんだろうか

実際に戦地に赴いた人たちの話などは

直接聞くことが難しくなっているのではないだろうか

 

この本では現地で起こっていた

食糧不足の状態・病気の治療の様子

などが記されている

自殺者も多かったようだし

歯科治療もかなり苦労していたようだ

読んでいくほどに いかに現在自分が

恵まれているかに気づけた

 

もし自分がこの時代に生きていたら・・・

この前線に行かされていたら

考えただけでぞっとする

そんな一冊だった。

 

 

 

 

知の越境法「質問力」を磨く / 池上彰

現代のニュースをわかりやすく伝える池上彰

国際情勢や政治経済はもちろん、

インフルエンザの時期には

医学の方の解説までやっていたのが印象に残っている

彼のこの知識はどこから来るのか

いつも疑問に思っていたが

この本を読んで

若いころからの知識・経験の蓄積と

いろいろなことに興味監視を持ち

億劫がらずに調べて学ぶという姿勢から

きている結果であることが分かった

 

NHK週刊こどもニュースでの経験が

今の彼を作っているようで

聞くまでもないような

基本的な質問がきちんと答えられるか

というのが一つのポイントで

そこをあいまいにしていると

詳しい事柄までは深く理解できなくなる。

専門知識ばかりでなく

少し横を見て(越境して)ほかの関連知識を

仕入れるという意識をもって

物事を考えるというのも

重要なのだと気づかせてくれた

一冊だった。

 

 

 

 

鏡の孤城 

2018年本屋大賞受賞

受賞直後に予約して

やっと図書館で借りることができました

 

中学1年生のこころは不登校

学校に行けずに部屋にこもっている毎日の繰り返し

突然部屋の姿見が虹色に光りだし

鏡の中に入れるようになった

その先には 謎のお城が・・

 

まあここら辺の導入はよくあるファンタジーかぁ

と思ってましたが

この先登場してくる残り6人の中学生たちも

それぞれやはり不登校になっていて

この子たちと交流して

成長していくお話だろうな

まあここまで読んだら先も読めたし

もういいかなって思ってたんだけれど

 

やはりそこは本屋大賞 

気になる謎を絡ませて最後まで

一気に読ませてもらいました

 

それぞれ不登校になったのもなかなか悲しい理由があって

中学生ならあり得るよねって感じで

感心しました。多感な中学生時代

思春期特有の世界の狭さを上手く表せていて

自分の少年時代を思い出しました

幸い自分は不登校にはならなかったけれども

この子たちのような状況に追い詰められたら

どうなってたかわからない

自分が恵まれていたことにありがたさを感じたのと同時に

この子たちのような環境に置かれた人もいたのだと考えると

胸が痛みます

 

最後こころがみんなを助ける展開になる所は

もう涙があふれて止まらなかったくらい

こころちゃん成長したね・・。

 

これは映画化してもおかしくない作品だと思う

ぜひ実写版で見てみたいものです。

 

かがみの孤城